「 ポリペク(ポリープ切除)後のいろいろな生活上の制限(注意)」はなぜあるの?」

よくある一般の方からの質問に関してお答えさせて頂きます。


一般的に、ポリープ切除では、ポリープを焼きながら切除します。
切除した部分の残った側は、いわゆる「やけど」の状態です。
 
やけどの部分は「潰瘍」になります。
潰瘍とは、クレーターのようにえぐれた形のきず口とお考えください。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍と違って、大腸にできた潰瘍を治す特効薬はありません。
おまけに、このきず口には、便(うんち)が毎日こすれるわけです。

きず口に便などこすれて、いいわけないのですが、しょうがない、ですね。


多くの場合、このやけどは、約3-4週間で治ります。
人間の自己治癒力はすばらしい、の一言です。

しかし、特に、最初の1週間の間は、人により差はありますが、
「出血リスク」と「穿孔リスク」が高くなる時期があります。
潰瘍の修復過程で潰瘍が深くなるイメージでいいと思います。

ですから、ポリープ切除後最初の1週間ほどは一般的に、
程度の差はありますが、
食事内容の制限、お酒禁止、運動禁止、なるべく安静に等々の制限があります。

なるべく体にやさしく過ごして下さい、というイメージでしょうか。


他に、消化のいいものを食べる、重いものを持たない、熱い風呂に入らないなどなど施設によっていろいろな「ルール」があります。


旅行の制限に関しては、旅行中は上記制限が守りにくいことや、
旅行先で下血したりした場合、すぐに対処できる施設が周囲にあるか保証ができないなどなどの理由があります。

いかがでしょうか?

他にご質問がある方は、お気軽にお尋ね下さい。 

ちなみに、
ポリープ切除は、「手術」です。
「検査」ではありません。

また、上記の「出血」「穿孔」は、「偶発症」というものです。
いわゆる「医療ミス」ではありません

起ってほしくなくても、ごくわずかな確率でも起ってしまう可能性のあるものです。


心ある医者であれば、(ほぼすべての医者だと思いますが、)
このような偶発症が起ってほしくないと思っていますので、
細心の注意を払って、ポリペクという手術に挑んでいます。

でも、たくさんやっていれば、起ってしまうことがあることなのです・・・

たとえ起った時でも、そのDrならば許せる、その施設ならば許せるという気持ちになれる「あなたの名医」を探して、検査を活けて頂けると嬉しいですね。

個人的には、そういうときの対処(人間性)や挽回(技術)こそが、名医の条件だと思いますが、いかがでしょうか・・・