盲腸の手術を受けた関東に住む30代の女性からのお問い合わせを紹介させていただきます。

Q
先日、盲腸で入院し開腹手術後退院し、3日後に腸閉塞になってしまいました。再度入院し、鼻からチューブでようやく退院いたしました。
2週間経ちますが、食べ物や、飲み物など気をつけておりますが、完治は難しいのでしょうか?
また、腹腔鏡の手術を行っている病院は少ないみたいなのですが、腸閉塞の腹腔鏡での手術はあるのでしょうか。
教えて頂けたら有難いです。

その答えは・・・

お問い合わせありがとうございます。
単刀直入にお答えさせていただきます。
 
一般的にあなたの言うような意味では、「癒着の手術」は多くの病院では行っておりません。
腸閉塞の人が手術を受ける時はたいてい、緊急時もしくは、長い間腸閉塞が続いて治っていないとき、つまり、腸がパンパンにはっているので、腹腔鏡の適応になることはほとんど無いと思います。

また、腸閉塞は治りますが、癒着に対しては、「完治」という考え方はあまりしません。
 
 
 
盲腸の手術であれ、婦人科の手術であれ、もっと大きな手術であれ、開腹手術をうけると必ず「癒着」がおこります。
 
癒着とは、腸と腸、腸とおなかの壁などがくっつき、その結果として腸のおなかの中でのブランブランに動くような自由度が減った状態です。
 
基本的に癒着があっても、食べ物は通ります
(内視鏡も通ります)
癒着の程度により、しょっちゅう通りが悪くなる(腸閉塞になる)人もいますし、全くならない人もいます。
数十年後にはじめてなって、その後全くならない人もいます。
 
 
通りが悪くなる(腸閉塞になる)と、

数日水分のみで治る人もいますし、
絶食を要する人、
鼻から管(イレウス管)を入れないといけない人、もいます。
中には、緊急手術を受けないとならない人もいます。
 
手術を受けて、そのとき通りの悪くなった原因の場所(癒着)を切除しても、また新たな癒着が起こります。
たとえ手術を腹腔鏡で行っても、外気におなかの中が少しは触れるので、そういういみでは開腹には変わりないので、癒着が起こらないとは断言できません。
(しかしながら、その確率は少ないという主張もあります。)
 
 
(推測ですが)あなたの場合は、開腹手術後でまだ腸の(蠕動)運動の回復が完全でなかった時期に食事を食べたことで、おなかがびっくりして腸閉塞になってしまったのかと思われます。
だとすると、癒着による腸閉塞よりも、麻痺性腸閉塞だと思います。
腸の動きの方に原因があった腸閉塞とお考え下さい。
 
また、一般的には虫垂切除手術術後3日目にして、腸閉塞の原因になるような強い癒着が形成されるとは考えられません。
 
今回の一度の腸閉塞の経験で、そんなに先々の心配をするほどではないと思いますので、ご安心下さい。
 
 
少しづつ、通常のものを食べていき、手術前の生活にもどってもいいと思います。
 
以上、また何かありましたら、ご質問ください。